【ニュース】ガソリン・灯油の補助が12月から段階的に縮小へ|基準価格を毎月5円ずつ引き上げ

【ニュース】ガソリン・灯油の補助が12月から段階的に縮小へ|基準価格を毎月5円ずつ引き上げ

この記事に広告は含みません。内容は首相官邸・経済産業省・資源エネルギー庁の公式発表をもとに編集部がまとめたものです。情報は2026年11月6日に確認したものです。

このニュースのポイント
  • 12月以降、補助を少しずつ減らすガソリンの「基準価格」(いまは170円程度)を、春先に向けて毎月5円ずつ引き上げることを基本にすると発表されました。
  • いまの補助は1リットル51.9円2026年11月5日以降の支給額。ガソリン・軽油・灯油・重油は同じ額です。
  • 灯油・軽油も対象灯油はガソリンと同じ額の補助なので、冬の暖房費にもかかわります。いつ終わるかは決まっていません。

何があった?

高市首相は2026年10月29日の会見で、ガソリンなど燃料油の価格を抑える「中東情勢を踏まえた緊急的激変緩和措置」について、12月以降、原油価格の動向を注視しつつ、春先に向けて基準価格を毎月5円ずつ引き上げていくことを基本に対応すると述べました。

翌10月30日、赤澤経済産業大臣も閣議後の会見で同じ方針を説明しました。あわせて、この補助を続けるための基金に、「中東情勢等対応予備費」から1兆1,459億円を入れることが閣議で決まりました。

首相は、補助単価が足元で1リットル50円をこえて過去最高の水準にあり、1日あたり100億円をこえるペースで税金を使っていると説明しています。一方で、引き上げを続ける期間や、補助を完全にやめる時期については「予断をもって」言えないとしています。

※出典:首相官邸「中東情勢を踏まえた『緊急的激変緩和措置』の今後の対応についての会見」(2026年10月29日)、経済産業省「赤澤経済産業大臣の閣議後記者会見の概要」(2026年10月30日)(2026年11月6日確認)

いまの補助のしくみ

この補助は2026年3月19日の出荷分から始まりました。ガソリンの全国平均の小売価格が170円程度をこえそうなとき、170円をこえる分を全額(10/10)補助するしくみです。軽油・重油・灯油には、ガソリンと同じ額の補助が出ます。

補助金は消費者に直接配られるのではなく、石油元売りなどに支給され、卸の価格を下げることで店頭の価格を抑えます。支給額は毎週見直されます。

燃料全国平均の小売価格(11月2日)補助がない場合の価格
レギュラーガソリン170.0円前週比 −0.1円222.4円
軽油159.5円211.9円
灯油143.7円196.1円

2026年11月5日以降の支給額は、ガソリン・軽油・灯油・重油とも1リットルあたり51.9円です(前週は52.4円)。資源エネルギー庁によると、支給額は「翌週の想定小売価格 − 基準価格170.0円」で計算されています。

※出典:資源エネルギー庁「中東情勢を踏まえた緊急的激変緩和措置」特設サイト、同「ガソリン全国平均価格の推移」(2026年11月5日更新)、同「イラン情勢を踏まえた緊急的激変緩和措置について」(2026年3月11日)(2026年11月6日確認)

何が変わる?いつから?

いまは基準価格の170円をこえる分がすべて補助されています。12月以降は、この基準価格が月に5円ずつ上がっていく方針です。基準価格が上がると、その分だけ補助が小さくなるため、原油の値段などが同じなら、店頭の価格は上がりやすくなります。

  • 始まる時期:12月以降
  • 引き上げの幅:基準価格を毎月5円ずつ(基本の方針)
  • いつまで:「春先に向けて」とされ、終わりの時期は決まっていません
  • 対象:ガソリンのほか、同じ額の補助が出ている軽油・重油・灯油

実際の価格は、原油の値段や為替でも動きます。12月の週ごとの基準価格などの細かい予定は、資源エネルギー庁の特設サイトで公表される支給単価を確認してください。

※出典:首相官邸 会見(同上)、経済産業省 大臣会見(同上)(2026年11月6日確認)

だれに関係する?

  • 車で通勤・買い物をする人:ガソリン代がかかる家庭ほど影響があります。
  • 灯油で暖房する人:灯油もガソリンと同じ額の補助なので、冬の灯油代にかかわります。
  • 軽油を使う仕事の人:トラックなど。運送費を通じて、ほかのものの値段に影響することもあります。

なお、電気・ガス料金は、これとは別に12月〜2月の使用分で支援が行われます。

家計で見ておきたいこと

この補助は手続きがいらず、店頭の価格に反映されるものです。申し込むものはありません。そのうえで、次のような準備が考えられます。

  1. 月にどれくらい使っているかを知る給油や灯油の購入のレシートから、1か月の量(リットル)を見ておきます。
  2. 上がった場合の目安を出すたとえば月50リットル使う家庭で、基準価格の5円分がそのまま店頭に出た場合、1か月あたり約250円の負担増です(50L×5円)。実際の値動きは原油価格などで変わります。
  3. 冬の予算に入れておく灯油は冬に使う量が増えます。12月〜春先は、燃料代を少し多めに見ておくと、あわてずにすみます。
ここに注意
  • 「毎月5円」は基準価格の話で、店頭の価格がちょうど5円ずつ上がると決まったわけではありません。
  • 補助の効果は、卸の価格を通じて少しずつ店頭に出ます。お店によって値段や反映の時期は違います。
  • 首相は、引き上げを続ける期間や完全終了の時期は「予断をもって」言えないとしています。方針は原油価格の動向などで変わる可能性があります。
  • 補助や給付金をよそおって、個人情報や口座番号を聞き出そうとする電話・メールには応じないでください。この補助は元売りなどに支給されるもので、個人が申し込むものではありません。

毎月の支出を見直すときは固定費の見直し、燃料代などの記録のつけ方は家計簿のつけ方、値上がりに備えるお金の置き方は生活防衛資金はいくら必要?もあわせてどうぞ。

まとめ

  • ガソリンを全国平均170円程度に抑えてきた補助は、12月以降、基準価格を毎月5円ずつ引き上げる方針
  • 2026年11月5日以降の補助は1リットル51.9円。軽油・灯油・重油も同じ額
  • 11月2日のガソリン全国平均は170.0円(補助がなければ222.4円)
  • 引き上げの期間や補助の終了時期は決まっていない
  • 手続きは不要。家計では、燃料を使う量から負担の目安を出しておくと備えやすい

出典・参考にした情報

  • 首相官邸「中東情勢を踏まえた『緊急的激変緩和措置』の今後の対応についての会見」(2026年10月29日)
  • 経済産業省「赤澤経済産業大臣の閣議後記者会見の概要」(2026年10月30日)
  • 資源エネルギー庁「中東情勢を踏まえた緊急的激変緩和措置」特設サイト、「ガソリン全国平均価格の推移」(2026年11月5日更新)
  • 資源エネルギー庁「イラン情勢を踏まえた緊急的激変緩和措置について」(2026年3月11日)
  • 資源エネルギー庁「エネルギー価格の支援について」
  • いずれも2026年11月6日確認

【ご注意】この記事は2026年11月6日時点の発表をもとにしています。補助の額や今後の予定は、原油価格の動向などで変わることがあります。最新の支給単価は資源エネルギー庁の特設サイトで確認してください。記事中の負担額は計算の一例で、実際の価格を示すものではありません。