スワップポイントとは|受け取り・支払いのしくみと注意点をやさしく解説

スワップポイントとは|受け取り・支払いのしくみと注意点をやさしく解説

この記事は、金融先物取引業協会・国税庁などの公開情報をもとに編集部がまとめた一般的な説明です。広告は含みません。情報は2026年10月30日に確認したものです。

先に結論:スワップポイントで押さえたい3つ
  • 2つの通貨の金利差から生まれる金利の高い通貨を買って、低い通貨を売るポジションを翌日に持ち越すと、受け取れるのが基本です。
  • 支払いになることもある反対に、金利の高い通貨を売るポジションでは、支払う側になります。
  • 金額は固定ではない各国の金利や会社ごとの設定で毎日変わります。為替レートの値動きのほうがずっと大きいことも多いです。

FXでは、為替レートの値動きのほかに、スワップポイントという損益があります。「持っているだけで毎日お金がもらえる」と紹介されることもありますが、支払いになる場合や、金額が変わる場合もあります。

この記事では、スワップポイントが生まれるしくみと、受け取り・支払いになる組み合わせ、注意点をまとめます。FXのほかの言葉はFX用語集で確認できます。

スワップポイントは「金利差」の調整

通貨には、それぞれの国の金利があります。FXでは、2つの通貨を交換する取引をしているので、買った通貨の金利を受け取り、売った通貨の金利を支払うという考え方になります。この差額が、スワップポイントです。

考え方

スワップポイント ≒ 買った通貨の金利 - 売った通貨の金利(を日割りにしたもの)

実際の金額は、FX会社がカバー先の金融機関との取引などをもとに決めます。

スワップポイントは、ポジションを翌日に持ち越したときに発生します。その日のうちに決済した取引には、ふつうは発生しません。

受け取りになるとき・支払いになるとき

ポジションスワップポイント例(金利が「通貨A>通貨B」のとき)
金利の高い通貨を買う受け取りプラススワップ通貨Aを買って通貨Bを売る
金利の高い通貨を売る支払いマイナススワップ通貨Aを売って通貨Bを買う

日本円は金利が低い時期が長かったため、「外国の通貨を買って円を売る」組み合わせで受け取りになることが多くありました。ただし、金利の関係は各国の金融政策で変わります。いま受け取りになっている組み合わせが、ずっとそのままとは限りません。

注意

同じ通貨ペアでも、買いの受け取り額と売りの支払い額は同じではないことが多いです。また、金額は会社ごとにちがいます。取引する会社のスワップポイントの一覧で確認しましょう。

スワップポイントの金額が変わる理由

  • 各国の金利が変わる:中央銀行の利上げ・利下げで、金利差が広がったり縮んだりします
  • 市場の状況:同じ金利差でも、取引される短期の金利の水準で毎日の金額が動きます
  • 会社ごとの設定:FX会社によって、提示するスワップポイントの金額がちがいます

週末や祝日の分をまとめて付ける日があるなど、付け方にも会社ごとのルールがあります。取引する会社の説明を確認しましょう。

スワップポイントを確認するときのポイント

FX会社の多くは、通貨ペアごとのスワップポイントを一覧で公開しています。見るときは、次の点に注意しましょう。

  • 何通貨あたりの金額か:1万通貨あたりで書いている会社が多いですが、1,000通貨あたりや1通貨あたりの会社もあります
  • 買いと売りの両方:買いの受け取り額と、売りの支払い額を両方見ます
  • 付与日数:1日分なのか、週末などをまとめた複数日分なのかを確認します
  • 過去の実績:過去の金額は、これからの金額を約束するものではありません

一覧の数字が大きい会社でも、取引のコスト(スプレッド)や取引単位などの条件がちがうので、スワップポイントだけで会社を選ばないようにしましょう。

為替の値動きとの大きさのちがい

スワップポイントは、毎日少しずつたまる損益です。一方、為替レートの値動きは、1日で大きく動くこともあります。ここでは、わかりやすい仮の数字で比べます。

1万通貨で、1日あたり100円の受け取りがある場合(仮の例)

期間・できごと損益
30日持ち続けた場合のスワップポイント+3,000円
365日持ち続けた場合のスワップポイント+36,500円金額が変わらなかった場合
為替レートが1円逆に動いた場合-10,000円

※実際の金額ではなく、考え方を示すための例です。スワップポイントの金額は毎日変わります。

この例では、1か月分のスワップポイントが、為替レートが30銭逆に動くだけで消えてしまう計算です。スワップポイントだけを見て取引を決めないことが大切です。

スワップポイントを目的にするときの注意点

  1. レバレッジを低くする長く持つほど、大きな値動きに出会う可能性が高くなります。実効レバレッジを低めにして、ロスカットまでの余裕を持たせます。くわしくはFXのレバレッジとはへ。
  2. 金利の変化に注意する利下げで金利差が小さくなると、スワップポイントが減り、為替レートも動きやすくなります。
  3. 証拠金維持率を見る含み損が広がるとロスカットになることがあります。しくみはロスカットとはで説明しています。
  4. 会社ごとの金額と付け方を比べる同じ通貨ペアでも会社によって金額がちがいます。比べ方はFX口座の選び方でまとめています。

スワップポイントと税金

国内の登録業者でのFXの利益は「先物取引に係る雑所得等」として、一律20.315%で課税されます(国税庁 No.1521)。スワップポイントもFXの利益にふくまれます。どの時点の金額をその年の所得にするかは、会社の年間取引報告書の説明もあわせて確認しましょう。税金のしくみはFXの税金でまとめています。

よくある質問

スワップポイントは毎日もらえますか?
受け取りになるポジションを翌日に持ち越すと発生します。ただし、金額は毎日変わり、金利の関係が変わると支払いになることもあります。
スワップポイントだけで利益を出せますか?
為替レートの値動きで損失が出れば、スワップポイントの受け取りより損失のほうが大きくなることがあります。値動きのリスクをふくめて考える必要があります。
同じ通貨ペアを買いと売りの両方で持つとどうなりますか?
買いの受け取り額と売りの支払い額は同じではないことが多いため、両方を持つとスワップポイントの合計がマイナスになることがあります。会社によっては、両建てに注意を呼びかけています。
スワップポイントは利下げのときどうなりますか?
金利の高い国が利下げをすると金利差が小さくなり、受け取れるスワップポイントが減ることがあります。あわせて為替レートが大きく動くこともあるので、ニュースにも気をつけましょう。
少ない通貨単位でもスワップポイントは付きますか?
多くの会社では、取引の量に応じて付きます。1,000通貨なら1万通貨の10分の1が目安ですが、端数の扱いは会社ごとにちがいます。
受け取ったスワップポイントはいつ引き出せますか?
ポジションを決済したときに受け取るのか、毎日口座に入るのかは、FX会社によってちがいます。各社の説明を確認してください。

まとめ

  • スワップポイントは、2つの通貨の金利差から生まれる調整のお金
  • 金利の高い通貨を買えば受け取り、売れば支払いになるのが基本
  • 金額は金利や会社の設定で毎日変わる
  • 為替レートの値動きのほうが大きいことが多い。レバレッジを低めに
  • スワップポイントもFXの利益として税金の対象になる

出典・参考にした情報

  • 一般社団法人 金融先物取引業協会「FX取引の規制について」
  • 国税庁 タックスアンサー No.1521 外国為替証拠金取引(FX)の課税関係
  • 国内FX各社のスワップポイントの説明(金利差の調整・会社ごとに金額が異なること)
  • いずれも2026年10月30日確認

【ご注意】FXは元本が保証されない取引で、為替レートや金利の変動によって損失が出ることがあります。レバレッジをかけるため、預けた証拠金より大きな損失が出る可能性もあります。スワップポイントは受け取りが保証されたものではなく、支払いになることもあります。この記事はしくみの説明で、特定の取引や会社をすすめるものではありません。