副業の税金の基本|20万円ルール・確定申告・住民税をやさしく解説

副業の確定申告のイメージ

この記事にはプロモーション(広告)を含みます。内容は国税庁などの公式情報と各サービスの公式サイトをもとに編集部がまとめたもので、広告の有無で内容は変えていません。情報は2026年10月30日(会計ソフトの紹介は11月2日)に確認したものです。

先に結論:副業の税金で押さえたい3つ
  • 「20万円」は収入ではなく所得で考える所得=収入-経費。給与を1か所から受けて年末調整を受けている人は、給与以外の所得が年20万円をこえると確定申告が必要です。
  • 20万円以下でも住民税の申告は必要所得税の確定申告をしないときは、お住まいの市区町村に住民税の申告をします。
  • 申告は原則2月16日〜3月15日令和8年分は令和9年2月16日(火)〜3月15日(月)。スマホとマイナンバーカードでe-Taxから出せます。

副業を始めると、「税金はどうなるの?」「確定申告は必要?」と気になる人が多いと思います。この記事では、会社員(給与所得者)が副業をしたときの税金の基本を、国税庁のタックスアンサーなどをもとに、できるだけやさしくまとめます。

これから在宅の副業を始めたい人は、在宅でできる副業の始め方(ココナラ・クラウディア)も参考にしてください。

確定申告が必要になる「20万円ルール」

給与を1か所から受けていて、その給与がすべて源泉徴収の対象になっている人は、給与所得・退職所得以外の所得の合計が20万円をこえると確定申告が必要です(国税庁 タックスアンサー No.1900「給与所得者で確定申告が必要な人」)。

あなたの状況確定申告が必要になる目安
給与を1か所から受けている給与・退職所得以外の所得の合計が20万円をこえる
給与を2か所以上から受けている年末調整されなかった給与の収入と、給与・退職所得以外の所得の合計が20万円をこえる例外の条件もあります
給与の年間収入が2,000万円をこえる副業の有無にかかわらず確定申告が必要

※出典:国税庁 タックスアンサー No.1900(2026年10月30日確認)

注意

医療費控除やふるさと納税などで確定申告をする場合は、副業の所得が20万円以下でも、副業の分もあわせて申告します。

「所得」は収入から経費を引いたもの

20万円は収入(売上)ではなく所得で判断します。副業の所得は、基本的に次の式で計算します。

計算式

所得 = 収入(売上) - 必要経費

計算の例

例収入経費所得所得税の確定申告
Aさん300,000円80,000円220,000円必要20万円をこえる
Bさん250,000円70,000円180,000円不要ただし住民税の申告は必要
Cさん150,000円0円150,000円不要ただし住民税の申告は必要

※給与を1か所から受けて年末調整を受けており、医療費控除などでほかに確定申告をしない場合の例です。

経費になるもの・ならないもの

経費にできるのは、収入を得るために直接かかった費用や、その年の業務上の費用です(国税庁 タックスアンサー No.2210「必要経費の知識」)。

  • 経費になりやすい例:副業で使う道具や資料の購入代、サービスの手数料、仕事のための通信費 など
  • 家と仕事の両方で使う費用(家賃・水道光熱費など)は「家事関連費」といい、仕事に使った部分がはっきり分けられる金額だけが経費になります
  • 生活のための費用(家事上の費用)は経費になりません

あとで説明できるように、領収書や取引の記録は残しておきましょう。

副業の所得は「雑所得」か「事業所得」

会社員の副業の所得は、多くの場合「雑所得」か「事業所得」になります。

区分どんな所得?計算
雑所得(業務に係るもの)ほかの9種類の所得にあたらない所得。副業の所得(原稿料など)が例に挙げられています総収入金額 - 必要経費
事業所得農業・小売業・サービス業などの事業を営む人の、その事業から生じる所得総収入金額 - 必要経費

※出典:国税庁 タックスアンサー No.1500「雑所得」、No.1350「事業所得の課税のしくみ(事業所得)」(2026年10月30日確認)

事業所得になるかどうかは、その活動が「社会通念上事業と称するに至る程度」かどうかで判断されます(所得税基本通達35-2)。また国税庁は、フリマアプリやネット通販、配達代行などの副業の収入は、原則として事業所得か雑所得(業務)として確定申告が必要としています。自分がどちらにあたるか迷うときは、税務署に確認しましょう。

住民税は20万円以下でも申告が必要

「20万円以下なら申告しなくていい」は、所得税の確定申告の話です。住民税には20万円の基準がなく、所得の多い少ないに関係なく計算されます。

  • 所得税の確定申告をした人:住民税の申告をしたものとみなされ、別に住民税の申告をする必要はありません
  • 所得税の確定申告をしなかった人:お住まいの市区町村に住民税の申告をします

※出典:横浜市「給与以外に副収入がある場合の住民税の申告は」(2026年10月30日確認)。申告の方法は市区町村によって異なるので、お住まいの市区町村で確認してください。

ポイ活やアンケートのポイントはどうなる?

国税庁は、企業が発行するポイントのあつかいを次のように説明しています(タックスアンサー No.1907「個人が企業発行ポイントを取得又は使用した場合の取扱い」)。

  • 買い物の金額に応じてもらうポイント:ふだんの取引の「値引き」と同じあつかいで、課税されず、確定申告もいりません
  • 抽選キャンペーンの当選などで、臨時・偶然にもらったポイント:使ったとき、私的な目的なら一時所得の収入になります

一時所得は「総収入金額 - 収入を得るために使ったお金 - 特別控除額(最高50万円)」で計算し、その2分の1をほかの所得と合わせて税金を計算します(タックスアンサー No.1490「一時所得」)。

なお、アンケートに答えてもらう謝礼やポイントのあつかいを直接説明した国税庁のページは、確認日時点で見つかりませんでした。金額が大きくなったときや迷うときは、税務署に確認しましょう。アンケートサイトについてはアンケートサイトの比較でもまとめています。

確定申告の時期と出し方

申告の時期

確定申告の期間は、原則としてその年の翌年2月16日から3月15日までです(タックスアンサー No.2020「確定申告」)。令和8年(2026年)分は、令和9年2月16日(火)〜3月15日(月)です。税金を納める期限も3月15日です。払いすぎた税金を返してもらう還付申告は、2月15日以前でも受け付けています。

e-Taxで出す

国税庁の「確定申告書等作成コーナー」で申告書を作り、e-Taxで提出できます。マイナンバーカードとスマホを使えば、カードリーダーがなくても提出できます。マイナポータル連携を使うと、控除証明書などのデータを自動で入力できます。

※出典:国税庁「暮らしの税情報 申告と納税」、No.2020(2026年10月30日確認)

準備しておくもの

  • 会社からもらう給与所得の源泉徴収票(内容を入力します)
  • 副業の収入がわかるもの(サービスの売上明細、支払調書があればそれも)
  • 経費の領収書・レシート、取引の記録
  • マイナンバーカード(e-Taxで出す場合)
  1. 1年分の収入と経費をまとめる1月1日〜12月31日の副業の収入と経費を集計します。
  2. 所得を計算する収入から経費を引き、20万円をこえるかを確認します。
  3. 申告書を作る確定申告書等作成コーナーで、画面の案内にそって入力します。
  4. 期限までに提出・納付するe-Tax・郵送・税務署への持参のいずれかで提出し、3月15日までに納めます。

帳簿と申告書は会計ソフトでも作れる

確定申告は国税庁の「確定申告書等作成コーナー」だけでもできます。ただ、副業の取引が多い人や、事業所得として青色申告をしたい人は、日々の記録から申告書づくりまでをまとめてできる会計ソフトを使うと手間をへらせます。銀行口座やカードの明細を取り込み、仕訳(どの勘定科目か)の候補を出してくれるのが主な機能です。

ソフト料金の目安(個人向け)主な特長
やよいの白色申告 オンラインフリープランはずっと無料白色申告向け。e-Taxで提出でき、スマホアプリで取引を入力できる。青色申告向けの「やよいの青色申告 オンライン」は1年間無料のキャンペーンあり(条件あり)
マネーフォワード クラウド確定申告パーソナルミニ:年払いで月900円、月払いで月1,280円(税抜)青色・白色の申告書を作成し、電子申告できる。1か月の無料トライアルあり(1事業者1回、有料プランへ自動では移らない)。2026年12月に料金体系の一部改定を予定
freee会計スターター:年払い11,760円、月払い1,780円(税抜・Web版)銀行やカードの明細を取り込んで帳簿をつけ、確定申告書まで作れる。アプリから契約すると料金が異なる

※出典:弥生「確定申告ソフト」、マネーフォワード クラウド確定申告「料金プラン」、freeeヘルプ「【個人】freee会計のプランについて」(2026年11月2日確認)。料金や無料の条件は変わることがあります。

取引が少なく、雑所得として申告するだけなら、無料の作成コーナーで足りることも多いです。年間の取引の量と、青色申告をするかどうかで選びましょう。

副業は会社にばれる?住民税の納め方

会社員の住民税は、ふつう給与から差し引かれます(特別徴収)。副業の所得がある場合、確定申告書の第二表にある「給与、公的年金等以外の所得に係る住民税の徴収方法」で「自分で納付」(普通徴収)を選ぶと、副業分の住民税を自分で納める形にできる場合があります。納める住民税の金額は変わりません。

注意
  • 「自分で納付」を選んでも、申告の内容などによっては給与から差し引かれる(特別徴収になる)場合があると案内している自治体があります(例:文京区)。
  • 給与所得の住民税は、選べずに給与から差し引かれます。副業がアルバイトなどの給与の場合は注意が必要です。
  • あつかいは自治体によって異なります。必ずお住まいの市区町村で確認してください。
  • そもそも副業が認められているかは、会社の就業規則で確認しましょう。

※出典:文京区「副業がある場合の徴収方法について」(2026年10月30日確認)

よくある質問

副業の収入が20万円以下なら、何もしなくていいですか?
所得税の確定申告は不要な場合がありますが、住民税の申告は必要です。また「20万円」は収入ではなく、経費を引いたあとの所得で判断します。
経費がほとんどない副業でも申告は必要ですか?
経費がなければ、収入がそのまま所得になります。所得が20万円をこえれば確定申告が必要です。
買い物でたまったポイントは申告がいりますか?
買い物の金額に応じてもらうポイントは値引きと同じあつかいで、確定申告は不要です(国税庁 No.1907)。抽選キャンペーンなどでもらったポイントは、一時所得になる場合があります。
確定申告はスマホでもできますか?
できます。国税庁の確定申告書等作成コーナーで作成し、マイナンバーカードを使ってe-Taxで提出できます。

まとめ

  • 給与1か所・年末調整済みの人は、副業などの所得が年20万円をこえると確定申告が必要
  • 所得=収入-経費。経費の記録は残しておく
  • 20万円以下でも住民税の申告は必要(確定申告をすれば不要)
  • 申告は原則2月16日〜3月15日。e-Taxならスマホで提出できる
  • 住民税の納め方は自治体によってあつかいが違うので、市区町村で確認する

税金のルールは毎年見直されることがあります。申告の前には、国税庁の最新の情報を確認しましょう。

出典・参考にした情報

  • 国税庁 タックスアンサー No.1900 給与所得者で確定申告が必要な人
  • 国税庁 タックスアンサー No.1500 雑所得
  • 国税庁 タックスアンサー No.1350 事業所得の課税のしくみ(事業所得)
  • 国税庁 所得税基本通達35-2
  • 国税庁 タックスアンサー No.2210 必要経費の知識
  • 国税庁 タックスアンサー No.1907 個人が企業発行ポイントを取得又は使用した場合の取扱い
  • 国税庁 タックスアンサー No.1490 一時所得
  • 国税庁 タックスアンサー No.2020 確定申告
  • 国税庁「こんな収入の申告漏れにご注意」、暮らしの税情報「申告と納税」
  • 横浜市「給与以外に副収入がある場合の住民税の申告は」、文京区「副業がある場合の徴収方法について」
  • いずれも2026年10月30日確認
  • 弥生、マネーフォワード クラウド確定申告、freee会計の公式サイト・ヘルプ(2026年11月2日確認)

【ご注意】一般的な説明で、個別の税務相談ではありません。税金のあつかいは、収入の内容や家族の状況、法改正などによって変わります。ご自身のケースについては、税務署・税理士に相談するか、お住まいの市区町村にお問い合わせください。