普通預金と定期預金のちがい|金利・引き出し・使い分けをやさしく解説

普通預金と定期預金のちがい|金利・引き出し・使い分けをやさしく解説

この記事は、国税庁や金融庁、銀行の公式情報をもとに編集部がまとめた一般的な説明です。広告は含みません。情報は2026年10月30日に確認したものです。

先に結論:普通預金と定期預金の使い分け
  • 普通預金いつでも出し入れできる口座。給料の受け取りや引き落とし、すぐ使うお金に向いています。
  • 定期預金期間を決めて預ける口座。ふつうは普通預金より金利が高めで、しばらく使わないお金に向いています。
  • どちらも預金保険の対象1つの銀行ごとに、元本1,000万円までとその利息が守られます。

銀行にお金を預ける方法の基本が普通預金と定期預金です。どちらも元本が減らない(元本保証の)預金ですが、引き出しやすさと金利がちがいます。この記事では、2つのちがいと、目的に合わせた使い分けを説明します。

普通預金と定期預金のちがい

普通預金定期預金
出し入れいつでも自由満期まで原則引き出さない
期間なし1か月、1年、3年、5年など
金利低め。変わることがある普通預金より高めのことが多い。預けたときの金利が満期まで続くのが一般的
途中で引き出すと—解約できるが、低い金利(中途解約利率)になることが多い
主な使い道給料の受け取り、公共料金・カードの引き落とししばらく使わないお金の置き場所

※一般的なしくみです。期間、金利、中途解約のあつかいは銀行や商品ごとにちがいます。

金利は何で決まる?

預金の金利は、日本銀行の金融政策や市場の金利の動き、各銀行の方針によって決まり、時期によって変わります。同じ時期でも、銀行によって金利はちがいます。一般に、店舗の少ないネット銀行は、大手の銀行より高い金利を出していることがあります。

ポイント

金利は「年○%」で表します。たとえば年0.5%の定期預金に100万円を1年預けると、利息は税金を引く前で5,000円です。ここから税金(20.315%)が差し引かれます。

定期預金のいろいろな種類

種類特徴
スーパー定期など(一般的な定期預金)1か月〜10年などから期間を選ぶ。多くの銀行の基本の定期預金
大口定期1,000万円以上など、まとまった金額を預ける定期預金
積立定期毎月決まった額を普通預金から自動で積み立てる
キャンペーン定期期間限定で金利を上乗せする定期預金。条件があることが多い

※名前や内容は銀行ごとにちがいます。

最新の金利は、各銀行の「金利一覧」のページで確認しましょう。お金が増えるしくみは複利とはでも説明しています。

利息にかかる税金

預金の利息には、受け取るときに税金が差し引かれます。国税庁によると、預貯金の利子は源泉分離課税で、差し引かれた時点で納税は終わり、確定申告はできません。

税金税率
所得税・復興特別所得税15.315%
住民税5%
合計20.315%

※出典:国税庁 タックスアンサー No.1310(2026年10月30日確認)。令和9年分以後は防衛特別所得税が加わり、復興特別所得税の税率が下がりますが、合計の税率は変わりません。

計算の例(100万円を年0.5%で1年)

税引き前の利息5,000円
差し引かれる税金(20.315%)約1,015円
受け取る利息約3,985円

※金利は計算のための例です。実際の税額は、所得税と住民税を別々に計算して1円未満を切り捨てるため、少しずれることがあります。

金利と物価の関係

預金は元本が減らない安心なお金の置き場所ですが、物価との関係も知っておきましょう。たとえば、金利が年0.5%で、物価が1年で2%上がると、利息で増えた分より物の値段の上がり方が大きくなります。お金の額は減っていなくても、そのお金で買える物は少なくなります。

そのため、すぐに使わないお金のうち、長い期間使う予定のない分は、預金以外の方法を組み合わせる考え方もあります。ただし、投資には元本割れのリスクがあります。まずは預金で、生活費や急な出費への備えを確保してから考えるのが基本です。

預ける銀行を選ぶときに見るところ

  • 金利:普通預金・定期預金それぞれの金利。キャンペーンの条件も確認します。
  • 手数料:ATMの利用や他の銀行への振込にかかる手数料。無料になる回数や条件がある銀行もあります。
  • 使いやすさ:アプリの使いやすさ、近くにATMがあるか、給与の受け取りや引き落としに使えるか。

預金保険で守られる範囲

銀行が破たんしたときに預金を守るしくみが預金保険制度です。

預金の種類守られる範囲
決済用預金(利息がつかない・いつでも引き出せる・決済に使える、の3つを満たすもの)全額
普通預金・定期預金など(利息がつく預金)1つの金融機関ごとに、預金者1人あたり元本1,000万円までと破たん日までの利息
外貨預金など預金保険の対象外

※出典:金融庁・銀行各行の預金保険制度の案内(2026年10月30日確認)。同じ銀行の普通預金と定期預金は合算されます。1,000万円をこえる部分は、破たんした銀行の財産の状況に応じて支払われるため、一部が戻らないことがあります。

目的別の使い分け

お金の目的置き場所の例
毎月の生活費、引き落とし普通預金
急な出費のための備え(生活防衛資金)普通預金、または出し入れしやすい定期預金
1〜数年後に使う予定のお金(車、引っ越しなど)使う時期に合わせた期間の定期預金
10年以上使わない予定のお金預金のほか、NISAなどの投資も選択肢(元本保証はない)

急な出費への備えは生活防衛資金はいくら必要?、毎月決まった額を貯めるしくみは先取り貯金のやり方で説明しています。

定期預金を使うときの注意点

注意
  • 途中で解約すると金利が下がる:多くの場合、中途解約利率が適用され、予定していた利息より少なくなります。
  • 満期の取り扱いを確認する:満期に自動で同じ期間の定期預金に預け直す(自動継続)か、普通預金に戻すかを選べることが多いです。
  • キャンペーン金利の条件を確認する:「新規の方のみ」「最初の期間だけ」など条件があることがあります。
  • 物価が上がるとお金の価値が下がる:金利より物価の上がり方が大きいと、預金の実質的な価値は下がります。

よくある質問

普通預金と定期預金は同じ銀行で作れますか?
作れます。多くの銀行では、普通預金の口座があれば、アプリやネットバンキングで定期預金を作れます。
1,000万円以上ある場合はどうすればいいですか?
預金保険は1つの金融機関ごとなので、複数の銀行に分けて預ける方法があります。全額保護される決済用預金(利息はつきません)を使う方法もあります。
普通預金と定期預金、どちらに多く入れるべきですか?
決まった正解はありません。毎月の生活費と急な出費への備えは普通預金に置き、それ以上で当面使わない分を定期預金にする、という分け方がわかりやすい方法です。
ネット銀行の預金も守られますか?
日本の銀行であれば、ネット銀行の預金も預金保険の対象です。外貨預金など対象外の商品もあるので、商品ごとに確認しましょう。

まとめ

  • 普通預金はいつでも出し入れできる口座、定期預金は期間を決めて預ける口座
  • 定期預金は金利が高めのことが多いが、途中で解約すると金利が下がることがある
  • 利息には20.315%の税金が差し引かれ、確定申告はできない
  • 預金保険で、1つの金融機関ごとに元本1,000万円とその利息が守られる(決済用預金は全額)
  • すぐ使うお金は普通預金、しばらく使わないお金は定期預金と使い分ける

出典・参考にした情報

  • 国税庁 タックスアンサー No.1310 利子所得
  • 金融庁「預金保険制度」に関する資料
  • 全国銀行協会「えっ、銀行が…!? その時、預金はどうなる(預金保険制度)」
  • 三菱UFJ銀行・SBI新生銀行などの預金保険制度の案内
  • いずれも2026年10月30日確認

【ご注意】一般的な説明で、特定の銀行や商品をすすめるものではありません。金利や商品の条件は銀行・時期によって変わります。預ける前に、各銀行の最新の情報と説明書を確認してください。