株の買い方の基本|単元株・単元未満株・注文のしかたをやさしく解説

株の買い方の基本|単元株・単元未満株・注文のしかたをやさしく解説

この記事は、日本取引所グループ(JPX)などの公開情報をもとに編集部がまとめた一般的な説明です。広告は含みません。特定の銘柄をすすめるものではありません。情報は2026年10月30日に確認したものです。

先に結論:株を買う前に知っておきたい3つ
  • ふつうは100株単位国内の取引所の売買単位は100株です。必要なお金は「株価×100株+手数料」が目安です。
  • 少額なら単元未満株証券会社によっては、1株から買えるサービスがあります。注文できる時間や価格の決まり方が通常とちがいます。
  • 注文は「成行」と「指値」値段を決めずにすぐ買うのが成行、値段を決めて待つのが指値です。

株を買うとは、会社の株式を手に入れて株主になることです。値上がりしたときに売って利益を得たり、配当や株主優待を受け取ったりできます。一方で、株価が下がって損をすることもあります。

この記事では、はじめての人が迷いやすい「いくらから買えるか」「どう注文するか」を中心にまとめます。配当や優待のしくみは配当金と株主優待のしくみで説明しています。

株主になるとできること

  • 値上がりした株を売る:買ったときより高く売れれば、その差が利益になります(値下がりすれば損です)。
  • 配当を受け取る:会社が利益の一部を株主に配ることがあります。
  • 株主優待を受ける:自社の商品や割引券などを株主に贈る会社があります。
  • 株主総会で議決権を使う:単元株(100株)以上を持っていれば、会社の大事なことを決める株主総会で議決権を使えます。

株を買うまでの流れ

  1. 証券口座を開くネット証券などで口座を開きます。本人確認書類とマイナンバーが必要です。
  2. 口座の種類を選ぶNISA口座と、課税口座(特定口座・一般口座)を選びます。
  3. お金を入金する銀行振込や即時入金で、証券口座にお金を入れます。
  4. 銘柄を選んで注文する買いたい会社、株数、注文の種類を決めて発注します。

口座の種類のちがいは特定口座と一般口座のちがい、非課税で投資できる制度はNISAのしくみと始め方にまとめています。

いくらあれば買える?売買単位は100株

国内の証券取引所では、株の売買単位(単元)は100株に統一されています(2018年10月1日に統一が完了)。そのため、ふつうの取引では100株、200株…と100株ごとに売り買いします。

株価100株を買うのに必要なお金(手数料を除く)
500円50,000円
1,500円150,000円
3,000円300,000円

※計算の例です。実際には、これに証券会社の売買手数料がかかります(無料の会社・プランもあります)。

少額から買える「単元未満株」

100株に満たない株を単元未満株といいます。証券会社によっては、単元未満株を1株から買えるサービスを用意しています。株価が1,500円なら、1株を約1,500円(+手数料)で買えます。

単元株(100株単位)単元未満株(1株から)
必要なお金株価×100株〜株価×1株〜
価格の決まり方取引時間中にリアルタイムで成立決まったタイミングでまとめて成立することが多い
指値注文できるできないことが多い
株主の権利議決権などがある議決権がないなど、一部の権利がない

※単元未満株のしくみ・手数料・取り扱う銘柄は証券会社ごとにちがいます。利用する会社の説明で確認してください。

ポイント

株主優待は、100株以上の株主を対象にしている会社が多くあります。単元未満株だけでは優待を受けられないことがあります。

取引できる時間

東京証券取引所の取引時間は、平日の次のとおりです。2024年11月5日から、取引の終わりが15時から15時30分に延びました。

前場(ぜんば)9:00〜11:30
後場(ごば)12:30〜15:30

土日・祝日と年末年始は休みです。取引時間の外でも注文を出しておくことはでき、次に取引が始まるときに処理されます。

注文のしかた:成行と指値

注文しくみよいところ気をつけたい点
成行(なりゆき)値段を決めずに注文するすぐに売買が成立しやすい思ったより高く買ってしまうことがある
指値(さしね)「この値段以下で買う」と決めて注文する買う値段をコントロールできる値段が合わないと成立しない

証券会社によっては、「株価が一定の値段になったら注文を出す」逆指値(ぎゃくさしね)などの注文もあります。損を限定したいときに使われます。

注意

株価には1日に動ける幅(値幅制限)があり、上限まで上がることを「ストップ高」、下限まで下がることを「ストップ安」といいます。人気が集中すると、成行でも注文が成立しないことがあります。

注文の例

株価がいま1,520円のC社を100株買いたいとき、次のように考えます。

  • 成行で注文:すぐに売っている人の値段で買えます。1,520円前後で成立することが多いですが、値動きが速いときはそれより高くなることがあります。
  • 1,500円で指値:株価が1,500円以下になったときに成立します。下がらなければ買えません。注文の有効期限(当日だけ、1週間など)も決めます。

買ったあとの受け渡し

株の売買が成立した日を約定日(やくじょうび)、お金と株を実際にやりとりする日を受渡日(うけわたしび)といいます。いまは、約定日から数えて3営業日目(2営業日後)が受渡日です(2019年7月16日の取引から)。

配当や優待を受け取る権利は、この受渡日をもとに決まります。くわしくは配当金と株主優待のしくみをご覧ください。

買う前の注意点

  • 余裕資金で始める:生活費や近いうちに使うお金は使わないようにしましょう。目安は生活防衛資金はいくら必要?で説明しています。
  • 1つの会社に集中しない:1社の株だけだと、その会社の業績で大きく損をすることがあります。考え方は分散投資とドルコスト平均法を参考にしてください。
  • 会社の情報を見る:決算や事業の内容は、会社のIR(投資家向け情報)のページで確認できます。金融庁のEDINETでは、有価証券報告書を無料で見られます。
  • 手数料も計算に入れる:少ない金額で何度も売り買いすると、手数料の割合が大きくなります。手数料が無料のプランがあるかも確認しましょう。
  • 税金を知っておく:NISA口座以外では、利益や配当に税金がかかります。
ポイント

株価は、会社の業績だけでなく、景気や金利、為替(円高・円安)など、さまざまな理由で動きます。短い期間の値動きを当てるのはむずかしいので、なぜその会社を買うのかを自分の言葉で説明できるようにしておくと、判断がぶれにくくなります。

よくある質問

1万円くらいから株を買えますか?
単元未満株のサービスを使えば、株価が1万円以下の銘柄なら1株から買えます。100株単位の場合は、株価が100円以下の銘柄でないと1万円では買えません。
買った株はいつ売ってもいいですか?
取引時間中であれば、いつでも売り注文を出せます。ただし、思った値段で売れるとは限りません。
株の利益に税金はかかりますか?
NISA口座以外では、売って出た利益や配当に原則20.315%の税金がかかります。くわしくは特定口座と一般口座のちがいで説明しています。

まとめ

  • 国内の株の売買単位は100株。必要なお金は「株価×100株+手数料」が目安
  • 少額なら、証券会社の単元未満株サービスで1株から買える場合がある
  • 取引時間は平日9:00〜11:30と12:30〜15:30
  • すぐ買うなら成行、値段を決めるなら指値
  • 受渡日は約定日から3営業日目

出典・参考にした情報

  • 日本取引所グループ「売買単位の集約」に関する公表資料(2018年10月1日に100株へ統一)
  • 日本取引所グループ・各証券会社の取引時間延長の案内(2024年11月5日から15:30まで)
  • 日本取引所グループ・各証券会社の受渡日の短縮(T+2)の案内(2019年7月16日の取引から)
  • いずれも2026年10月30日確認

【ご注意】一般的な説明で、特定の銘柄や証券会社をすすめるものではありません。株式は元本が保証されず、株価の下落や会社の倒産などで損をすることがあります。投資の判断はご自身で行ってください。